単位を落とさないように

 ここでいう単位は授業科目を履修して得られるもののことではありません。m (メートル) やg (グラム) といった長さや重さをはかる際の単位です。

 最近はTVやラジオのニュース等では,『キロ』,『センチ』,『ミリ』の後に単位を付けずに表現することが多くなりました。これらはk (キロ) = 103,c (センチ) = 10-2,m (ミリ) = 10-3という大きさを表す補助単位にすぎません。長さであれば,km,cm,mm,重さであれば,kg,mgのように使用すべきものです。

 日本語だから単位を省略しても文脈で分かるだろうと仰る方があるかもしれません。しかし,例えば,「生糸1キロ」の様に言われたら,1kgのことなのか1kmのことなのか,判別は難しいのではないでしょうか。(業界標準では重さと長さのどちらで表すか知らないと分かりません)

 また,一歩海外に出たら,このように本質的な単語を省略してしまう国は他にないので,1k等と表現しても通じません。(単位ではありませんが,% [per cent]を『パー』,携帯電話を『ケータイ』と省略するのも本質が抜け落ちています)

 このようなことを書きたくなったのは,コンピュータ用語ではG (ギガ),M (メガ),kをよく使いますが,情報量を1Gとだけ言ったら,1GBなのか1Gbなのかはっきりしないといったことがあるからです。

by 神保雅人


(追記)

 先日もカーラジオを聴いていたら,ニュースの時間に「40ミリの雨が降ります」と表現されていましたが,雨量の測り方を知らない人にとっては,40mmなのか,40mlなのか,はたまた40mgなのかが伝わらないと思います。

(2013年6月28日)

この記事へのコメント

2013年03月22日 23:12
東野圭吾さんの『プラチナデータ』では,携帯電話を『電話』と記述しているのは流石です。ジェネリックには電話ですから。もっとも,いきなり『電話で写真を撮る』と言われると一瞬書き間違いかと思ってしまいますが。

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