Windows 7 から Windows 10 へのアップグレード事例

 『Windows 10 無料アップグレード (速報)』という記事の続編で,実際にアップグレードを行った結果の事例集です。
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【事例1】ネットブック
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 NEC LaVie Light
 型番PC-BL300TA6B
 型名BL300/TA6B
 発表日2009年06月02日
 発売日2009年06月04日
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 これがどの程度の性能かというと,
・CPU: インテル Atom プロセッサ N280(拡張版 Intel SpeedStep テクノロジー搭載) 1.66GHz
・メモリ: 1GB (DDR2 SDRAM/SO-DIMM 1GB×1; PC2-4200対応)
・内蔵ディスプレイ: 10.1型ワイド低反射TFTカラー液晶[WSVGA(最大1024×600ドット表示)]
・グラフィックアクセラレータ: インテル GMA 950(モバイル インテル 945GSE Express チップセットに内蔵)
・HDD: 160GB (Serial ATA,5400rpm)
で,メモリの拡張は出来ません。

 OSは,購入時には Windows XP Home Edition Service Pack 3 正規版(日本語版) がインストールされていましたが,後に Windows 7 Home Premium アップグレード版をインストールしました。

 これで何事もなく,Windows 10 無償アップグレード対象となりましたが,通知はなかなか来ないにも拘らず,Windows Updateを見る度に,アップグレード失敗の記録が綴られていましたので,マイクロソフト社のページから『MediaCreationTool.exe』を別のデスクトップPCにダウンロードして,DVDを作成し,USB接続のドライブを外付けしてアップグレードを行いました。
事例1の画像


 この場合の注意点は,Windows 7 を起動しておいて,そこからDVDのセットアップを起動する必要があるということです。(DVDからブートすると,Windows 10 のプロダクトキーを要求されます。)

 アップグレードが終了したら,Windowsスタートを右クリックして,タスク マネージャーを起動し,詳細表示に切り替えて『スタートアップ』に登録されているサービスの中でスタート時に自動実行する必要のないものを止めておかないと,CPUやメモリの余裕が無くなります。

【事例2】デスクトップPC
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 NEC ValueOne G タイプMT
 型番PC-GV30HTZG4
 型名GV30HT/4
 発表日2006年07月18日
 発売日2006年07月20日
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 これは『Windows XP用のデバイスドライバ』で紹介しているPCです。その性能は購入時点で,
・CPU: インテル Celeron D プロセッサ 346 3.06GHz
・メモリ: PC2-4200U-444-12 (ECC無しDDR2 SDRAM 533MHz) 256MB×2
・HDD: 80GB (Serial ATA)
でしたが,メモリは最大4GBまで対応していますので,当初のものを外して,上位互換品のメルコ MV-D2/800-S1G 1GBを4枚挿しました。また,HDDは2TBに換装しました。

 これも通知は来ませんでしたが,「更新は定まった時間に行います」という警告が出た折にWindows Updateを起動したら,「Windows 10 にアップグレード Windowsの最新バージョンを今すぐインストールします。」となっていましたので,これを適用してアップグレードを行いました。
事例2の画像

事例2の画像

事例2の画像


事例2の画像


【事例3】ノート型PC
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 NEC VersaPro J VM-6
 型番PC-VJ12AMZR6
 型名VJ12A/M
 発表日2008年12月10日
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 これは,『Windows Vista環境からの脱出』で紹介しているPCです。その性能は,
・CPU: インテル Core 2 Duo プロセッサ 超低電圧版 SU9300 1.20 GHz
・メモリ: 3GB
・内蔵ディスプレイ: 12.1型ワイドTFTカラー液晶(WXGA)
・グラフィックアクセラレータ: モバイル インテル(R) GMA 4500MHD
・HDD: 160GB (Serial ATA,7,200rpm,SMART機能対応)
で,メモリの拡張は出来ません。

 OSは,購入時には Windows Vista Business がインストールされていましたので,後にWindows 7 Professionalの新DSP版に入れ替えました。今回の無償アップグレードでは,Windows 10 Professionalが上書きインストールの対象となりますので,事例1のDVDは使えません。そこで,『MediaCreationTool.exe』をダウンロードした後,インストールメディアを作成せず,直にアップグレードを行いました。
事例3の画像

事例3の画像


【事例4】デスクトップPC
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 NEC VALUESTAR G タイプTX
 型番PC-VG30VWZEM
 型名VG30VW/M
 発表日2005年04月13日
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 これはとても古いPCで,その性能は,
・CPU: HT テクノロジ インテル Pentium 4 プロセッサ 630 3GHz
・チップセット: Intel 82915G
・メモリ: PC2-4200対応 (DDR2 SDRAM 533MHz) 1GB×1
・HDD: 250GB (Serial ATA)
でしたが,メモリは最大2GBまで対応していますので,後に1GB分増設しました。

 OSは,購入時には Windows XP Home Edition がインストールされていましたが,後に Windows 7 Home Premium アップグレード版をインストールしました。

 Windows 10 無償アップグレードの予約は出来ても,後になってから「ディスプレイアダプタに互換性が無いので,Windows 10 は動作しません。」と表示される様になりました。ここで引っ掛かっているのはチップセットにに内蔵されたIntel 915Gです。そこで,PCI Express×16 のスロットを塞いでいたDVI-Dカード (写真手前) を引き抜き,グラフィックボード『AMD Radeon HD6450』 (PC DEPOTで税込み価格7,020円) を新規に購入して挿しました。
事例4の画像


 しかし,7月29日以降,GWXでは状態が変わっても『PCのチェック』が更新されませんでしたので,予約を取り消した上でGWXの元となるKB3035583をWindows Updateからアンインストールし,再度出たところで非表示にしました。従って,このPCも事例1のDVDを利用してのアップグレードとなりました。
事例4の画像

事例4の画像

事例4の画像


 なお,これは上の事例でも共通ですが,個人情報を含む様々な情報を絶えずマイクロソフト社に送信されるのを避けるには,アップグレード後にパスワードを入力した直後の画面で,『設定のカスタマイズ』をクリックして,2画面分のオプションを「オフ」にしていきます。(私の場合は『エラーの送信』だけ「オン」にしています。)
画像

事例4の画像


 これだけ古いPCでも,タスク マネージャーでパフォーマンスを見てみると,CPUには結構余裕がある様です。
事例4の画像


 ソフトウェアに関しては,このPCでは1件,「これを動作させるにはDirectPlayのインストールが必要です。」と言われてその通りにしたら動作したものがありましたが,今のところ Eclipse 上の AVD 以外は,特に問題は無い様です。 AVD は今後,他のPCでも動作を検証してみますが,そろそろ Android Studio をインストールして検証する時期でしょう。
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 今回,事例1で巧くいった後,図らずもWindows 7 に戻して,Windows 10を再インストールする羽目に陥りました。経験は積めましたが,一般のユーザの皆様にはそれはリスクが大きいと思います。何故そういうことになったかと言えば,『Microsoft Solitaire Collection』につい触ってしまったからです。これにより, Xbox の登録を要求され,それに従うと, Windows のアカウントが Microsoft アカウントに書き換えられ,次の Windows 起動からは Microsoft アカウントへのサインインが必須となってしまうので,事例2以降,アップグレード後は直ちに『Microsoft Solitaire Collection』をアンインストールすることにしています。

 なお,『Windows 10 早わかり操作ガイド』が,マイクロソフト社のこちらのページからダウンロード出来ます。

by 神保雅人


(追記)

 winhlp32.exe (2015年7月10日) はWiindowsフォルダに残っていますが,機能しなくなりました。これはWindows 7 用の筈ですので,マイクロソフト社のページから Windows 8.1 用のものをダウンロードしてみると,インストールは出来ませんでした。なお,新規に入っている winhelp.exe (2015年8月13日) は起動しますが,古いヘルプファイル(拡張子 .hlp)は開けませんでした。      (2015年8月16日)


(追記2)

 『Windows 10 無料アップグレード (速報)』という記事の追記では,方針が二転三転した研究室のメインPC (『Windows Vista環境からの脱出』で紹介しているPCの一つ) ですが,他のPCのOSが無事にWindows 10 に移行したことから,OSアップグレードに踏み切りましたので,事例を追加します。

【事例5】デスクトップPC
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 自分で組み立てたもの
 マザーボード GIBGABYTE GA-8I945G Pro
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 その性能は組み立て時点で,
・CPU: インテル Pentium D プロセッサ 820 2.80GHz
・メモリ: PC2-4300/533 (DDR2 SDRAM) 1GB×2
・HDD: HITACHI Deskstar HDT722525DLA380 250GB (Serial ATA)
でしたが,後にメモリは2GB増設して4GBにして,HDDは2TB (Western Degital WD20EZRX) に換装しました。

 OSは組み立て時点でWindows XPを入れ,後にWindows Vista Ultimate のパッケージ版を購入した際,32ビット版と64ビット版が同梱されていて,64ビット版を入れた流れで,Windows 7 Ultimate x64 の新DSP版を購入してアップグレードしました。

 Windows 10 の64ビット版は古いCPUに関する制限がきつく,Pentium Dでは動作しないので,『古いPCにVine Linuxの最新版をインストール』という記事で紹介しているPCで不要となった Windows 7 Ultimate 32b J (USB2.0 PCI カードに附属するDSP版) を廃物利用して,32ビット版に入れ替えることにしました。

 Windows 7 同士でも64ビット版から32ビット版への移行は環境が引き継がれませんが,インストール時に「古いWindowsがインストールされているドライブ」だと言われて,Windows.old が作成されました。アプリケーションソフトウェアも全て入れ直しですが,64ビット版と32ビット版とがProgram Files,Program Files (x86) に切り分けられていた環境を引き摺り,後者のフォルダを削除しようとしても,一部のサブフォルダ内の物が消え残りました。こういう事態を事前に知っていたならば,Cドライブをフォーマットしてからクリーンインストールしていたのですが。

 Windows 7 から Windows 10 へのアップグレードに際しては,サービスパックをダウンロードして Windows 7 sp1 とし,Windows Update で280個の更新を当てて,漸くGWXが入りましたので,アプリケーションソフトウェアのインストールが一部残っているところで『PCチェック』を行ってみたところ,問題無しとなりました。
事例5の画像


 しかし,アップグレードを実施したところ,解像度が「1024×768 (推奨)」となっていて,最高でも「1280×1024」でしたので,デバイスマネージャーでディスプレイアダプターの項目を見ると,「Microsoft標準」となっていました。この影響で,アップグレード前の壁紙は引き継がれませんでした。そこで,GIGABYTE のサポートページから Intel 945G チップセットのドライバをダウンロードしてインストールし直して解決したところ,「1920×1080 (推奨)」となりました。これ位の解像度であれば,システム環境のフォントサイズが9ポイントでもそれ程苦にならず,滲みもありません。(それでも他の環境に合わせて10ポイントに上げておきましたが)

 また,キャノンのレーザプリンタ,エプソンのイメージスキャナのドライバが引き継がれませんでしたので,これ等も入れ直しました。

 なお,Windows 10 の起動に関しては,スタートアップに入っているものの中で有効にしておくものを最小限にしておけば,寧ろ Windows 7 よりも速くなります。この設定も新版のタスクマネージャーの『詳細設定』から選択出来ますので,管理ツールの『サービス』から行うよりも便利になりました。
(2015年8月21日)


(追記3)

 事例5のデスクトップPCでは,Windows 7 sp1の段階ではUSB接続デバイスのインジケータに内蔵SATA HDDが表示される問題は解決済みでしたが,Windows 10 にアップグレードしたら,デバイスマネージャー上では何も問題は無いのに,USB接続デバイスのインジケータ常時表示され,クリックすると通常は取り外すデバイスが表示される欄は「・・・」と表示されるという奇天烈な状態となっています。
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 USBメモリ等を挿した際には通常の表示ですので,実害はありませんが,これは『Windows 10 のバグ』と言ってよいと思います。      (2015年8月21日)

この記事へのコメント

MathTarho
2015年08月31日 13:25
Windows 7 から Windows 10 へアップグレードしても、Windows 8.1 から Windows 10 へアップグレードしても、いずれにしても、Windows 10 (x64, x86)では、古いヘルプファイル(拡張子 .hlp)は開けません。ところで、インストールした所の Windows 10 に対して、トリッキーな処置を行うと、Windows 10 (x64, x86)で、古いヘルプファイル(拡張子 .hlp)を開けるようになります。このトリッキーな処置に付いては、http://www.tenforums.com/general-discussion/16982-cant-read-older-hlp-files-windows-10-a.html の質問に対するコメント文を読んで見てください。
2015年09月01日 13:58
 古いヘルプファイルを読む機能は,Vista以降windowsから外されました。それを補完するためのwinhlp32.exeがOSのバージョン毎に配布されてきた訳ですが,今回,『これまでの環境を引き継ぐ』と言っておきながらこれが機能しなくなったという報告です。
 なお,マイクロソフト社へのフィードバックには,読める様にすべきという意見を述べておきました。

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