公用文作成の要領

 昔,私こと神保雅人は大学院の学生の頃,日本マイコンクラブの編集委員に抜擢され,機関誌の『マイコンサーキュラ』の編集に携わりましたが,その折に最初に学んだのが,公用文作成の要領(「公用文改善の趣旨徹底について」昭和27年4月4日内閣閣甲第16号依命通知による)でした。
 特に,横書きの公用文では読点は「,」,句点は「。」というルールが強烈に印象に残り,また,編集時には投稿原稿の著者に対して,このルールを守るようにとの編集方針を毎回のように伝えていましたので,今でも自分の使うPC上のワードプロセッサの設定は,「,」及び「。」のセットにしてあります。(昔のワードプロセッサでは設定が「、」及び「。」のセットに固定されていましたので,苦労しました)
 前任校では,開学時からのメンバーでしたので,最初の教授会の折に「学内のオフィシャルな文書は全てこのルールに従いましょう」という提案をして,了承されました。
 しかし,最近では,監督官庁から頂く文書も部署によって,句読点の表記もまちまちですので,他者の習慣には妥協して,自分個人で作成する文書や教材にだけこのルールを適用しています。
 その点,経済産業省の定めるJIS(日本工業規格)はそのスタート時点(当時は通商産業省)から,公用文作成の要領を守り,先ず規格の表記法から明確に定めていますので,句読点には「,」及び「。」を用いています。
 情報処理技術者試験(ITパスポート試験,基本情報技術者試験等)は現在,独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が管轄していますが,そのルーツは通商産業省の管轄でしたので,問題文の表記法もJISに準拠しています。最近の問題はIPAのページからダウンロード可能ですので,実物と各種対策本に載っているものとで,表記法を見比べてみてください。(出版社には,それぞれ編集者のこだわりがあって,なかなか「,」及び「。」のセットを認めてくれるところはありません)
 また,図書館等で『JISハンドブック』を手に取ってみると結構楽しめます。過去には,時々,誤植を見つけましたが,最近のものを見ていないので,今後,担当科目に関連したものを買い集めたいと思っています。

[補足]
 上述のルールは公用文作成の要領の,『第三 書き方について』の第5項の注として,
===================================================================
5 人名・件名の配列は,アイウエオ順とする。
注1  文の書き出しおよび行を改めたときには一字さげて書き出す。
 2  句読点は,横書きでは,「,」および「。」を用いる。
  事物を列挙するときには「・」(なかてん)を用いることができる。
===================================================================
と記述されています。

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