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zoom RSS 東京都教育の日 (平成21年11月7日)

<<   作成日時 : 2009/11/13 16:40   >>

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 昨夜或るTV番組を見ていたら,最近の初等教育では理科の時間が我々の頃の半分しかなく,本来は理科で最も重要な論理的思考を涵養する部分が抜け落ち,結果を知識として覚えるだけという状況に陥っていたので,漸くその反省から時間数を増やし,内容を改善するとのことでした。
 さて,表題の東京都教育の日ですが,先週の土曜日がこの日に当たり,母校の千代田区立麹町中学校では講演会が2時限にあり,各学年を3クラスに分け,合計9テーマの講演が行われました。私こと神保雅人は,同窓会幹事を務めている関係から,その中の3年生の1クラスを担当し,『素粒子物理学の最前線』という題名で講演を行いました。
 講演の内容は,素粒子とは何か,素粒子物理学とはどのような学問か,素粒子物理学に必要な加速器にはどのようなものがあるかについての入門的な解説です。特に加速器について, 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構にあるBファクトリーのようにビームエネルギーで他と競うのではなく精密実験で結果を出しているものがあること,また,CERNにあるLHC(大型ハドロンコライダー)や将来計画としてのILC(国際リニアコライダー)といったその時点での最高のビームエネルギー(エネルギーフロンティア)で実験することにより未発見の素粒子を作り出せる可能性があること等を解説しました。
 講演の最後には,素粒子物理学を進展させるための加速器実験では,理論に基づく数値シミュレーションをコンピュータ上で実施しておく必要があり,我々はこの分野を研究テーマとしていると紹介しました。
 受講態度は極めて良好で,的確な質問が相次ぎ,また,レポートでは実に見事に話しの要点を捉えていて,大変楽しい時間を過ごさせていただきました。特に,『分かったこと』という項目の箇条書きの最後に,『加速器実験にはシミュレーションが必要』という一文を殆どの生徒達が記述していて,母校の教育水準の高さの伝統が保たれていることを,卒業生として嬉しく思いました。
 また,3時限には9人の講師が講堂の壇上に上がり,3学年の生徒全員を聴衆として,『夢を語る』というテーマでシンポジウムが開催されました。このシンポジウムでは小学生や中学生の頃の自分について語りましたので,改めて自分が理科好きになった原点や中学校時代に理科では結構鍛えられたことなどを思い返しました。
 我々が育った頃の時代背景としては,TV番組から映画,漫画に至るまで,SFが全盛の時代で,21世紀は薔薇色の未来になって欲しいという期待感に溢れていました。
 特に,私の場合は身近なところでメカに囲まれていて,幼稚園児のうちにオープンリールのテープを切り張りして編集する遊びを覚え,小学生の頃は学校で豆電球を燈している時期に,家では消磁コイルに釘を入れて磁石造りをして遊んでいました。自然と理科好きになる環境であったと思います。また,何でも手造りが当たり前の時代でしたので,プラモデルの組み立ての他に,バルサ材等を用いて様々なものを自作していました。
 小学校の理科の授業では,実験は全て楽しみましたが,天秤の実験で『質量×長さ』が両端で等しいと釣り合うという事実を知って,この世の中は何と美しい法則で成り立っているのだろう,と子供心に思いました。
 中学校の理科第1分野(物理及び化学)では,実験の折はワークシートを渡されて時間内に埋めるのですが,その項目は,
 1. 実験の目的及び概要
 2. 実験の手順及び器具・試薬
 3. データ及び観察した事項の纏め
 4. 考察
となっていて,後から振り返れば,理学部の入門教育のレベルでした。
 中学校の理科第2分野(生物及び地学)では,論理的思考重視で,試験の際にも『この設定およびデータからは答えを導き出せない』と解答すると正解という問題が出題されることがありました。
 中学校1年次から2年次にかけては,兄が地学部の部長を務めていた為,地学部に所属しましたが,顧問は理科第2分野を担当されていらした先生でした。
 しかし,2年生の夏に軽井沢の林間学校に参加した折,クラス担任の国語の先生がバスの座席に置かれていた,講談社ブルーバックスの『四次元の世界』に出会ってから,現代物理学の啓蒙書を読み漁り,のめり込みました。
 中学校3年次は必修クラブがスタートして,物理部を選択しましたが,その顧問は理科第1分野を担当されていらした先生でした。2年次には地学部の副部長を務めていましたので,この選択は後輩達から恨まれました。
 因みに,『四次元の世界』はアインシュタインの特殊相対性理論の解説本です。私は,小学校5・6年次に算数クラブに所属していましたが,当時,『鉄腕アトム』のムックの後ろの方に子供達が教養を磨くための様々な解説があり,『メビウスの輪』や『クラインの壺』といった興味をそそられる題材で『4次元』を解説する記事を読んでいましたので,後に『四次元の世界』という題名に惹かれた次第です。

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